お守り
食卓上のルーバーの先っぽに飾りのようなものをつけました。
新しい家では、こうしたものはつけることがありませんが、
かっては建物の様々なところにお守りのような飾りのようなものをつけたものです。
宗教が生活に根付いていたり、習わし、言い伝えが自然に受け入れられていた
時代、様々な形を持ったものがいろいろなところに存在していました。
そこに大小の意味とメッセージが託されていたのです。
人間が住まいの主人公になるにつれ、直接生活の足しにならないものは
姿を消していった、と言えると思います。
住まいから闇のようなものが消えて明るくなり、
すみのすみまで理解できる空間となりました。
なぜなんだろうという 不思議な 不可解なものが少なくなっていると思います。
ルーバーの飾りは遊びでもありますが、お守りのような思いも込めています。
こうした具体的な造形を取って付けたようにではなく、お施主さんとの関わりの中で
生まれれば良いなと思っています。
茨城県のY邸の工事が同時的 並行的に進み、まもなく完成します。
そこでも食卓を作ることになり、N邸のものを見てもらいました。
それで作ったのが下の写真です。
両辺耳付き、6センチの厚さ、オイルを塗り仕上げます。
脚は柿渋で黒っぽく仕上げようと思います。
このテーブルも自然の具体的な形態的要素を持っている、と言えなくもありません。
コメント (1)
fake hermes tag 千葉県柏市の設計事務所|游工房 Blog 私の家づくり|N邸-20
投稿者:fake hermes france |2013年10月01日 03:05