そば処やぶ-20
最終章 完成
役所の完了検査も無事終わり、約束の椅子とテーブルも届け、お店の方も
良い形に出来上がりました。
21日から営業開始、チラシをまいたりせず静かにスタートするということです。
人工的に需要を作り出すというのではなく、お客の方からやってくるのを
待つという戦略、これからの長い道のりを思えば少しづつファンを増やして
いくのが一番良いやり方と言えるかも知れません。
最終章 完成
役所の完了検査も無事終わり、約束の椅子とテーブルも届け、お店の方も
良い形に出来上がりました。
21日から営業開始、チラシをまいたりせず静かにスタートするということです。
人工的に需要を作り出すというのではなく、お客の方からやってくるのを
待つという戦略、これからの長い道のりを思えば少しづつファンを増やして
いくのが一番良いやり方と言えるかも知れません。
天井板を再利用したテーブルが完成しました。
古いお店の方は時代性もあり、木をふんだんに使ったいかにもおそば屋さん
というものでした。
そこの天井板を再利用して、新しい住まいのための食卓を作りました。
店舗の二階は2代目の若夫婦の住まいですが、そこに実家のお店で使って
いた材料を使うと言う考えはとても喜ばれました。
長い間の喜びや苦労をこの楕円のテーブルに刻んでおく・・・。
「両親の苦労を忘れちゃダメですヨ!」
つい説教じみたことを言ってしまいました・・・。
この空間の量と使っている天然材とのバランスを考えても、このくらいの
存在感のある、ちょっとラフな感じのデザインが適当だと思ったのです。
天井板で楕円のテーブルを作る。
「そば処やぶ」の完成がまもなくです。
6日に解体が始まるこれまでのお店は、無垢の木がふんだんに使ってあります。
「記念に何かに使えると良いですね」という施主との会話の中で、出てきたのが
4センチの天井板を使っての食卓作り。
桧材で23.5センチ巾、堅木のツツミ(チョウチョ、契り・・・)で化粧ジョイント
されているものがそっくりテーブルになりそうです。
「私が作ってプレゼントしましょう」ということで、今日 お施主さんの協力の下
解体・回収しました。
180×80センチの楕円形、最初は丸を考えていましたが、楕円の方が
空間の中で収まりよさそうです。
照明器具の位置を決める
そばの葉っぱを形取った照明器具を一つ追加して計10ヶ作りました。
ソケットを壁の中に埋め込んで、葉っぱが壁からできるだけ飛び出さない工夫を
しました。
基本的に図面で位置決めしますが現場で実際に器具を設置し、バランスを
オーナーを交えて確認し決定しました。
手間ですがこうして決めるのが一番間違いがありませんし、クレームも
防げます。
久しぶりの火遊び・・・、違う、照明器具づくり。
一合升のような形の箱にソケットを付けて、壁の中に埋め込むように取り付けます。
箱は昨日作り、今日はセェードのフレームづくりです。
箱の木口にフレームの脚を差し込んで、葉っぱ型のブラケットが壁に浮いたように
取り付きます。
色ガラスが入った!!
天気の良い日だったので、色が結構強烈でした・・・。
赤の代わりに茶が良かったかな・・・?なんて一瞬思いましたが・・・、
壁ができ天井ができれば空間になじんでくれる・・・のでは、期待しよう。
左官工事
70坪近い建物それにロフト付き、一部3階建ての趣で外壁はかなりの
面積があります。
壁と軒裏は全て左官仕上げ、外装は瓦屋根との二つの要素が主役です。
Rの壁には左官が適当と言えます、そして入り組んだ空間のおもしろさを素直に
表現できるのも左官だからこそです。
モルタルが乾いて白っぽくなるとかなり感じが出てきます。
多分Rの形は「なんだろう」という関心につながり、道行く何人かの人の記憶
の中にとどまるのではなかろうか・・・、建物自体が広告です。
8枚のガラスパネルができた!
裏面からガラスをはめて、ステップル(コの字型の留め具)で固定。
お客様の中には必ず好奇心からさわる人が何人か居るに違いありません。
壁の中に塗り込められ、それこそはめ殺し状態になるのですから押したくらい
では、絶対に動かないようにしておかなければなりません。
楕円窓が仕上がる一歩手前まできました。
色ガラス入りのパネルが8枚、これが下のFIX窓の中にはめ込まれます。
FIX窓には型板ガラスが入っていて、外からぼんやりとパネルの裏面が見えます。
色ガラスの楕円窓の位置を決める。
客席の南側の壁に楕円形の色ガラスを入れます。
先日お施主さんを交えてガラスの色の順番を決めました。
今日はその位置決め、窓の型紙を作り壁に貼ってそのバランスを見ました。
柱と筋交いをかわしてのレイアウトです。
この型紙にあわせて大工さんにサッシュを付けてもらいます。
色ガラスのレイアウトを決める。
客席の南側の壁に色ガラス(ダルガラス)を楕円の形で8ヶはめ込みます。
その色の配列を建て主と一緒に決めました。
私はダルガラスがとても好きで、これまでチャンスがあれば使ってきました。
今回で4回目でしょうか。
コンクリートの壁だと割と簡単にはめ込めるのではないかと思いますが、
木造だと一工夫いります、・・・外壁の話です・・・。
躯体完了
現場は28日までで、29日は一人静かに躯体の写真撮影をすることが出来ました。
同時に、構造のチェツクも、一箇所だけ筋交いが抜けていました。
結構複雑ですからね・・・、年が明けてから入れてもらいます。
3時ころお施主さんがお孫さんと登場、すぐ近くということもあって時々
見学に見えます。
近くだと、現場の空気やプロセスが確認できますから安心ですね。
瓦を敷き始める。
そば屋→和風→瓦 という分かりよいデザインメッセージを踏襲しつつ時代性を
反映したものにしたいという施主側の要望は、とても共感できるものでした。
商業系のデザインは、まずお客様に受け入れられるものでなくてはいけません。
玄関から入ってもらい、また来てもらえるような、また来たくなるようなお店
が基本形です。
瓦は周囲に対してメッセージを発すると思います。
「すし屋か?そば屋か?」
「回転寿司の時代だから、きっとそば屋じゃないの・・・。」
建前
土台は建前の前に敷いておきます。
天気予報を見て雨の日を避けて作業日を決めます。
金曜日は雨で寒かったのが建前の今日土曜日は晴天。
7時からのスタートで4時過ぎにはあらかた建ち上がりました。
プレカットの寸法精度の良さと職人さんの数、
それと指揮系統が優れているからだと思いますが規模の割にはスムーズだったと思います。
基礎コンクリート
配筋がすんで金属製の型枠を建てコンクリートがきれいに打てました。
周辺はまだ空き地の方が多いのですがそれでもボツボツ建っています。
やはりマンションなどが多いようです。
駅がすぐだし外環も隣り、交通の便は申し分ありません。
地盤改良
建築確認もようやく下りて、現場が始まりました。
地盤の鋤取と隣地との土留めは終わっています。
澄み切った秋空のもと、今日から3日間地盤改良の工事です。
柱状改良:直径60cm 深さ4.5mの柱状にセメントと土によるコンクリート
のような、杭に近いものを作ります。
基礎の底版の下に70本3日がかりで作ります。
田中 宗一 (たなか そういち)
一級建築士(NO.95795)
オリジナルキッチン、天然素材のデザインリフォームのことなら、どんなことでもお気軽にご相談下さい。私が直接対応させていただきます。
詳しいプロフィールはこちら
一級建築士事務所游工房
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