かほりや改装第3弾-15
完成しました。
25日に営業再開。
連日予約の宴会が入っているということで、一日早く残りの2台のテーブル
を運びました。
グループへ対応するビッグテーブルは8台をつなげて作ります。
衝立はもう少し高くしても良かったかもしれません。
最適の寸法は現場に置いてみて、決めるのが正解ですが・・・。
そのうち時間を見計らって、10cmほどかさ上げしようということになりました。
完成しました。
25日に営業再開。
連日予約の宴会が入っているということで、一日早く残りの2台のテーブル
を運びました。
グループへ対応するビッグテーブルは8台をつなげて作ります。
衝立はもう少し高くしても良かったかもしれません。
最適の寸法は現場に置いてみて、決めるのが正解ですが・・・。
そのうち時間を見計らって、10cmほどかさ上げしようということになりました。
フックとテーブル2台を完成させる。
25日無事営業再開。
ちょっとだけ残った仕事が、Rの壁の上部に取り付けるフックとテーブル2台。
フックはコートなどを引っ掛けるためのものです。
冬場など置き場所がないと困ります、店にとって必要なアイテムです。
木工作家 横溝 創さんのイスが出来てきました。
かほりやは明日から1週間ぶりの再開、今日が最後の一日です。
改装は、ほぼ予定通りのスケジュールで進みました。
現場はものであふれかえっているため、家具などの搬入は最後の最後。
昨日の日曜日にテーブルを運び、今日横溝さんのイスを運びました。
最初の作品に合わせたデザインで、それを少し丈夫目に作ってもらいました。
ヘビテーブルが出来た!
一ヶ月も前から倉持さんに天板や脚を作ってもらったり、鉄骨屋さんに
金物を特注したりして準備をしてきたヘビテーブル。
デザインはというと、駒ヶ根のクラフトフェアーにまでさかのぼります。
そこで、リピートアートに出会ったのがことのおこり。
天板と中棚だけにオイルを塗りました。
パーツを塗り分けるのが最近のやり方で、柿渋の特性に合っていると
思います。
今回の改装の主役だと思っていますから、エネルギーはかけました。
左官工事
なじみの左官屋さんです。
昨日は2人での下地作りでした。
今日は3人、小さい現場ですが3人の理由がのちほど納得できました。
場数を踏んでいるのでしょう、非常に効率的にスピーディーに作業が
進みます。
ポイントをちょっと打ち合わせするだけで、スムースにことが運びます。
ありがたい職人さん達です。
Rの壁出来上がり
2階は四角い箱でシンプル、少々くづす必要を感じていました。
新しく作る壁にRを持たせ空間に動きを持たせることを意図しました。
元々の計画はベンチの背をRにするというものでしたが、背だけを壁として
いかすことにしたのです。
Rの壁もパネルの塗り分けも 、場に動きをもたらしてくれると思います。
ワンフロアーで使うときのステージのような役目もしてくれると思います。
大工さんが立てた間仕切壁に水道屋さんが配管していきます。
住宅などと違って、時間のない店舗の工事の場合には職人さんが入り乱
れての作業がごく当たり前。
配管がすまないと大工さんが出来ない、大工さんが済まな
いと水道屋さんが出来ないという状況の今日の午前中でした。
仲良く譲り合い助け合っての共同作業、美しい職人さんの風景です。
協力し合わないと仕事が進まないのです。
床貼り・間仕切り
コンクリートの撤去が終わり床貼りがスタート、スモーク材をコンクリートの
床に鋼板釘で止めていきます。
スモーク材は外部用に使われるための材ですが、熱処理によるカラー
がとてもナチュラルで気に入っています。
その材のリラックスした感じが、こうしたお店にはふさわしいと思います。
現場スタート
大工さん、設備屋さん、電気屋さん4年前と同じ面子で今回の工事も
行われます。
全員が無事にこの厳しい何年かを乗り切ってきたということで、
本当にめでたいことなんです。
作業場でパーツを作り現場でそれを組むというやり方で、
前回の木工事は行われました。
解体作業はその逆を行うという形となり、
きれいにパーツに分解して運び出すことが出来ました。
サカナちゃんのトビラを仕上げる。
2階へ上る階段の正面のとびらに、8匹のサカナがはめ込まれライトで
照らされます。
導入を促すデザインとして考えました。
サカナはこの店のメインモチーフ、お客様の記憶の中に
店のイメージを焼き付けようともくろんでいます。
トビラ自体はシナベニアのシンプルなもので、主役のサカナちゃんが引き立
たなければなりません。
テーブルを創る-1
今日はテーブルの組み立てまでいきませんでした。
各パーツのカラーリングとサンディングで一日が過ぎました。
テーブルの中棚、脚は黒っぽくしてツナギ材ともなる棚板は
明るいオレンジ系にしました。
ブドウ畑が見える作業場で衝立をつくる
新しく作ろうとする客席と従来の小上がりの境界に脱着式の衝立を置きます。
フロアー全体をまとめて使いたい時、動かすせる様に軽い材を選びました。
3種類のパネルを貼り合わせてつくります。
それぞれ異なる色の柿渋を塗り、オイルで仕上げます。
いろいろスケッチして出来た最終案は、群像のシルエットを抽象化したような
形となりました。
サカナのドアをつくる。
今回の改装は、2階の厨房とカウンター席の部分です。
ついでに、手付かずのままとなっていた階段にも手を入れます。
2階席へ上っていく階段の正面がパントリーのドア、それに楽しげなサカナを
はめ込もうという魂胆です。
8ヶのサカナのカットをして、柿渋でカラーリングそれを家具屋さんに渡し
ドアにしてもらいます。
第3弾の改装は8月の17日から8日間かけて行います。
現場は8日間ですが、準備ははじめています。
第一回目にお願いした風見工務店に、木工関係はやってもらいます。
風見さんは何度も紹介していますが、大工であると同時にぶどう園の
オーナー。
そろそろ収穫のタイミングで今回の工事と重なり合うため、
時間を小刻みに使った作業となります。
3時の一服は、もぎたてのブドウが添えられました。
どこの飲食店でも、席の構成が重要なポイントです。
お客様の数に席が対応できてないと、空席があるにもかかわらず、
満席ということで、お客様に帰っていただくことになってしまいます。
飲む気 食べる気のお客様は出鼻がくじかれるし、店は口惜しいし・・・。
かほりやでもそれが悩みの種で、第3次の改装ということになったのです。
かほりやは 2階のお店から始まり、念願の1階まで広げることが出来たの
ですが、重複する2階の厨房をパントリーにすることで、新たな客席空間を
作り出そうというのが今回の改装です。
袖パネルをつける
北千住の東口から1分のところに「かほりや」は位置しています。
駅前からすぐの交差点から よく見れるのですが・・・、
隣の敷地に自販機が置いてあり、店越しに目に付きます。
それをカットするのが第一の目的、
もうひとつが店先の植栽の背景作りです。
「かほりや」はオープンスタイルの居酒屋で、
視覚的に道路側につながっています。
植栽をおいて視覚上のストレートさを 少し和らげようとしています。
そのグリーンの背景ともなり、店先の「場の感じ」が 出てきました。
‘クラゲの出現’
窓際と ベンチコーナーのイスが出来上がったのは オープン2日後。
静かな開店ということで、
‘2・3日後れたって、良いんじゃない’ とオーナー、15日に搬入しました。
座面と脚の関係を‘くらげ’に見立て、
座が ふわふわ と浮いているイメージをデザイン。
‘お客様が最後のインエリア’
そういう言い方が あるのだそうです。
‘お客様が最高 のインテリア’と言い換えても良いかも知れません。
ママの沖山さんとオーナーの青木さん。
気持ちよく仕事が出来、
同時に多くを学ぶことが出来た現場です。
これまでの物作りの試みを、‘かほりや’で再現させ応用、
また 新しいテクも見つけました。
オリジナリティーと居心地の良さの両方を、目指した仕事でした。
これからお客様の意見が聞こえてくると思いますが、
今後の仕事に反映させていきたいですね。
工事中程から青木さんは共同制作者のような存在、
そこで得た物作りのテクは、今後のお店の運営にプラスになると思います。
‘99%の 完成’
10日午後6時、まもなくレセプションが始まります。
幾つかの未済工事を残しつつも、お店の格好がつきました。
前夜祭の時に、様子を見に来てくれたお客さんが
「リビングルームのようだね。」と感想を言ってくれました。
作ろうと思っていることが 伝わっているようで、うれしい一言でした。
‘前夜祭’
10・11・12日がレセプション、13日はいよいよグランドオープン。
連日遅くまでの作業で、皆さんお疲れ気味です。
今日は9日、夜食が小さな前夜祭となりました。
(大抵、いつもこのような風景となるのですが・・・。)
お互いの心に、少し触れ合える豊かな時間です。
やることが山のようにあり、準備は万全といえないのですが、
関係者に悲壮感無し、おおらかというか、楽観的というのか・・・。
建具屋さんがガラスを入れに来てくれました。
面倒な魚のガラス戸を見事に作ってくれました、感謝・・・。
階段のササラ桁に手すり用のビス穴明け。
6mmの穴を6ヶ所。
慣れない私は刃を焼いてしまい、
見かねた水道屋さんが 代わりに明けてくれました、感謝。
手すりの設置は10日、レセプションの前。
既存の電気の盤を60Aにして、再使用しました。
電線の量はかなりのもので驚きました。
‘妻は紙貼り、夫 は文字彫り’
自宅で、ワードローブの扉などに手漉きの紙を貼ってきました。
壁は左官で、それとの相性が良いのです。
和紙に墨で刷毛目を入れ、市松柄にしたりします。
インテリアの具合で柿渋をかけることもあります。
お客様が壁に直に触れるベンチコーナーでは、迷わず紙張りとしました。
加奈が一日、紙貼りの手伝いをしてくれました。
ドアに店名‘かほりや’をルーターを使って彫り込み。
他には看板を設けない予定です。
「名前を探してくれる」くらいの店にしようという気持ちです。
遊びのようなリラックスした雰囲気での仕事。
こうした店作りは定番にはならないと思いますが、
思いやこだわり、自分の感性を求めていくと他の方法が見あたりません。
得難い経験を楽しませてもらっています。
完成までもう少し「ガンバルゾ~」。
‘青木塗装店 ’
オーナの青木さんが今回の工事で大活躍。
塗装は大半彼の‘お仕事’でした。
少々オーバー気味なアクションでフロントの建具枠の柿渋塗り。
乾いてからその上にウッドプロテクトをかけます。
ガラスを入れる前に‘魚ちゃん’に塗装します。
工事に熱を入れすぎて・・・、厨房の方は大丈夫ですか?
‘クラゲ テーブル’を作る。
テーブル4台、取りあえずできあがり。
今日(8日)はあいにくの天気、雨のかからないところでの塗装。
3種類の脚を6本無作為に選んで、一台のテーブルに。
全部で4台、脚の数は24本。
私好みのテーブルが出来ました。
次回のチャンスには、家具屋さんに作ってもらおう・・・・。
イスやらテーブル、うちの車ではこべるかな~?
‘最後 はいつもバタバタ’
どうしても、無理なスケジュールを立ててしまいます。
それに、当初予定いていなかったところに
手を入れることになってしまうことが起きてしまいます。
仕事が進み、熱が入ってくれば来るほど作業が増えます。
ある意味、自然なことです。
後で振り返れば二日の仕事を1日で・・・、という楽観主義にも原因が・・・。
今回は、青木さんが大きな戦力で助かりました。
前回のように、ただ 見ていただけだったら・・・、ゾ~ッ・・・。
10日のプレオープンに向かって バタバタ、バタバタ、と
作業を一つ 一つ こなしていくしかありません。
魚の建具は明日、柿渋を塗ります。
その前にサンダーで面取り。
優しく 柔らかい‘魚’にします。
‘ヘビを仕上げる’
10月6日。
今日左官屋さんが終わると、工事もおおむね完了です。
ただ、施主側の作業は結構残っています。
私の家具製作もやっとサンダーがけ、柿渋塗りが半分終わった程度。
10日がプレオープンなので時計を見ながらの4日間となりそうです。
今日の初っ端は、手すりとなる3匹の‘ヘビ’の完成。
お客様が触れるところ、念入りにサンダーをかけました。
‘魚 が出てきた日’
35年ほど前に‘魚が出てきた日’という 映画がありました。
‘猿の惑星’と同じころです。
SF終末論などと雑誌では言っていました。
放射能が漏れて、海の魚が水面に浮かんでくる(死)という
シーンが衝撃的でした。
それに ネーミングが印象的で、しっかり記憶に残っています。
お店の広告を コミカルに通りに発信しようと したものですが、
デザインしながら映画のことを思い出し、私の中でしっかり語呂合わせ
が出来ていたわけです。
語呂合わせ・・・、デザインを発想するときのきっかけとなります。
‘手漉きの紙を貼る’
かほりやで使っている仕上げ材は、パイン、OSB、エコクィーン(左官材)
それに紙。
上の写真:化粧室とトイレの間のパネルに手漉きの紙を貼っています。
タイ製の薄い紙で小さな植物の葉などが漉き込んであるもの。
2枚ほど貼ってその上から柿渋を塗ります。
扉も同じように貼り込んでパネルと一体化、
他の左官壁との良い組み合わせとなるはずです。
デザインからの判断ともう一つは、
体に触れやすいところに紙を貼るようにしています。
手漉きの紙は柿渋と良く反応し合い、塗装で決して出ない色と素材感
が期待できます。
‘壁を塗る’
最終局面の左官工事。
新しく作ったところ、もとのタイルの部分、作り変えたFIX窓、
それらを左官で塗り込んでいきます。
今日の作業は下地の下地。
仕上げは2階でも使った、エコクィーン。
ちょっとだけ色を変えて使います。
‘湊 in かほりや’
以前からアートと食べ物(飲食店)が関わり合うデザインを
やりたいと思っていました。
デザインだけでは面白くないんですね。
デザインのアート的な表現であったり、アーティストの参加であったり
デザインを超えるようなことを考えていました。
それに、アートは美術館にあるだけではつまらないという思いがあり、
身近なところにアートを絡めたいと、チャンスをうかがっていました。
2階のお店でも、アーティストの湊さんにささやかな仕事をお願いしたのですが
1階でも、彼の作品を置いてもらうことに、初期の段階から決めていました。
‘大目玉を作る。’
大工さんの最後の大仕事はカウンターづくり。
3点セットのカウンターはかほりやの最大の‘売り’と言うことで、寸法の
調整はしつこく行いましたが、そのアイデアは
計画の最初から、変更することはありませんでした。
手前から大きな楕円、中楕円、小楕円の組み合わせとなっています。
両端は、パイン材をダブルで使った現場制作もの。
真ん中はパインの集成材。
既存のFIX窓を楕円の窓に創り変える。
工事が進んでいくと気になるところがいろいろ出てきます。
階段の左手にあるFIX窓もその一つです。
何するつもりもなかったのですが・・・。
楕円のパネルをはめ込んで左官で塗り込むことにしました。
右手に見える手すりも場違いとなるのは確実。
寸法を取りデザインのスケッチを始めました。
作る仕事は、決して減ることはありません。
どんどん増えていきます。
大工さんに頼むのも面倒・・・、自分で作ってしまえ・・・。
引き違い戸の型板づくり
前々からオーナーの青木さんと店頭広告について話し合ってきました。
広告はなかなか手強く、決め手は感単に見つかりません。
何のための広告なのでしょうか?
見えづらい商品群を見えるようにする。
中がうかがい知れない時、その一端を見せる。
安心感を演出する。
メニュー・時間・価格など基本的な情報を知ってもらう。
とにかく、お客様が中に入るような言葉を並べる。
私たちの考えは,‘広告らしい広告’はやらないということです。
店の名前は出す必要はあると思いますが・・・。
‘今日は一日大工さん’
朝7時半、青木さんから元気のない電話。
「大工さんはきょうも風邪で休むみたい。」
そうですか、では私は今日一日大工をしよう・・・と、
設計以外にも家具を作ったり、型板を作ったり、
大工さんに頼むのが面倒なものを作ったり、
やることがいろいろあるのです。
今日は、気になっている階段の手すりのパーツを作りました。
鉄骨のササラに堅木の手すりを6mmのボルトで固定し
それに、波形(蛇型)の手すりを付けます。
材はジョイフル本多の木工コーナーでみつけた南洋材(ァパ)です。
残った材で、2階厨房入り口の取っ手を作りました。
‘型板を作る’
新しいかほりやの目玉はいろいろあるのですが、
最初のデザインから核となっているのが
楕円形のカウンターです。
3種類の楕円で構成されます。
その2つの原寸型板を作りました。
原寸をPCで作りそれを薄いベニアに落とし込みます。
写真は巾1150mm、長さ2900mmの一番大きいカウンターの型板です。
型板さえあればあとは大工さんが作ってくれます。
大きいため4分割した型紙で全体を作ります。
写真は既存のFIX窓にかぶせる新しい窓枠。
四角い窓を楕円の窓にします。
左官で塗り込んで穿たれた窓を作ります。
‘素敵な花屋さん’がや って来た。
お店の形がだんだん出来てきました。
それにつれていろんな人が様子を見にやって来ます。
今日のお客様は素敵な花屋さん。
新しいかほりやの‘花’の手当を、この方にお願いするとのことです。
彼女のセンスに期待。
エントランスのステップ、ベンチ、バック棚、
大工工事も終盤に・・・。
家具を作り、最後はインテリアの目玉のカウンター。
2・3日内にカウンターの原寸型板を作らないと・・・。
天井を貼る
昨日、壁に並べてナンバリングした材が、天井に貼られていきます。
青木さんは木口にサンダーを当ててのお手伝い。
お客様が2階の行き来時に、ルーバーに触れる可能性があります。
トゲなどが刺さらないように。
天井ルーバー を並べてみる
建設会社の作業場でオーナーの青木さんと柿渋を塗ったルーバーが
現場に到着しました。
何色かに塗り分けた材を貼る順番に並べました。
建物脇に人一人通れる路地があり、そこに並べ順番を検討しました。
私の体調がイマイチということもあり、青木さんがほとんどやってくれました。
奥の方に明るい材を配し、入り口付近に黒っぽい色を多くしました。
青木さんの手伝いが、インテリアの質を高めてくれそうです。
今日も暑い日でしたがめげずに肉体労働。
4Mもので100本以上ですから、運ぶのも結構大変。
施工参加
先日、太田建設の作業場で、柿渋塗りをした材が現場に届きました。
厨房以外の天井は全てこの材が貼られます。
化粧室の分をオーナーの青木さんと、道具を借りてカットしました。
全部で52本。
順番を決め壁に立てかけ、あとは大工さんが天井に貼っていきます。
他にもいろいろとやることがあり、そのウォーミングUP。
通りは アトリエだ!
入り口の大きな枠を、通りを使わせてもらい、作りました。
今日も、雨が時々降る 変な天気でしたが。
雨も一時止み、車もそう多くなく・・・・、
状況を見計らい、15分ほどで枠をくみ上げました。
下町は良いですね、
パトカーも通りましたが・・・、誰からも文句も言われず、大丈夫でした。
‘ゴキブリ物語’
ゴキブリが大好きなところ
1)くらいところ
2)汚いところ
3)じめじめしたところ
4)狭いところ
以上4点をなくすことが出来たら、ゴキブリはいなくなるそうです。
パン屋、ラーメン屋、居酒屋など飲食関係と言うことになりますが、
ゴキブリの人気スポットです。
以上ゴキブリと長い間、戦い続けてきたオーナーの青木さんの話。
段ボールはゴキブリの最高の住環境らしいのです。
厨房や収納場所に 段ボールが置いてある店は要注意。
人間が嫌う環境が、ゴキブリの好環境ということになります。
ゴキブリが 大嫌いな厨房を作ることで はなしが盛り上がり、
幾つかの試みをやってみることになりました。
床を貼 る。
信州唐松 厚さ34mmが床材。
くつろぎ感、ボリューム感、カジュアル感で決めました。
土足による汚れ、傷など 常に話題になるのがメンテナンスのこと。
手入れは欠かせませんが、幅広の針葉樹の持つ魅力は他の材にはありません。
それに、店の巾を一枚で貼ることが出来ることが出来ます。
小さな材を チョコチョコ 貼るのとは、決定的に違ってきます。
日曜日、施主と一緒に柿渋塗り
様々な色に加色した柿渋塗りは、いつも私の仕事。
それが今回は、オーナの青木さんが参加してくれることになりました。
太田建設の作業場をかりてDIY、さほど暑くもなく一人での悲壮感もなく
楽しくやれました。
青木さんに感謝。
太田建設にも感謝。
時間の余裕が出来て 二度目の塗装。
深みある色となります。
私たちの合い言葉は ‘繁盛店を作ろう’。
‘かほりや’の店舗拡張の仕事を通して、
私はデザイン(場)の方から、
青木さんは、お店側(商品・サービス・オペレーション)から
繁盛店の法則を考えています。
宣伝・広告・営業なども 欠かせませんが、
それ以前にやることがあります。
① デザイン(場)+商品(メニュー)+サービス(理念・人)三位一体店
の実現。
業態は 一年半 営業してきた2階の‘かほりや’の延長・発展。
○ 地域型の店、(北千住の特性から)通勤の帰宅時に寄るお店。
○ 遠方より、目的的に出かけてくる店ではない(今の段階では)。
○ 高級店ではないが、こだわり・オシャレ度が高く
居心地の良い店。
② 徹底的にオリジナルなデザイン。
○ お客様が これまでに経験したことの無いような場を提供する。
○ イメージやデザインのモティーフは
かほりや自体の中から導き出されたもの、
他店のマネや、何々風デザインは採用しない。
③ お店自体が、自らを自慢する店はダメ。
○ 高価ではない材を、面白く使うということを心掛けました。
○ お客様が、‘自分でも出来そう’と言うくらいの作り方も採用、
神業的な高度な大工の技はむしろ避ける。
④ お客様が居心地良いように、
お店側の人も快適な労働の場であること。
○ 私たちは、お客様にかしずくような お店を想定していません。
お客様に ‘こんな店で働いてみたい’ と、
思われるくらいな店を目指しています。
○ お店側の作業性を可能な限り高め、
生産性と余裕のあるサービスを両立させる。
⑤ 結果として、お客様が宣伝してくださるような お店が目標。
⑥ 遊び心を大まじめにデザインする。
○ お客様は楽しむために、美味しい物を食べ、美味しいお酒を
飲むために お店に来るわけですから、
それに応える準備をしておか無くてはなりません。
○ ‘遊び’には 遊び心で応える、デザインの一つの考え方です。
‘良い仕事 しまっせ’
よろしく
かほりやの木工事をやってくれる 大工さんの名刺にあるキャッチフレーズ。
前回リフォームに続き、2度目の付き合いとなります。
仕事が出来る人なので安心、期待できます。
コミュニケーションをしっかり取って、名作を作らなきゃ・・・。
左官屋さんが使う‘ぞうり’と‘げた’。
大工さんの前に床の凸凹を均すため、左官屋さんが半日入りました。
彼らが 床のモルタル塗りをするときに使う 履き物です。
目を引いたので、写真に取りました。
創造は壊すことから始まる・・・・。
ここ3ヶ月ほど 新しい‘かほりや’のデザインに集中してきました。
オーナと何度も話し合いを行い、参考になりそうなお店に出かけ、
私の事務所にも足を運んでもらいました。
工事が始まるまでに、多くのことが決まってしまいます。
端的に言えば、繁盛店になるかどうか、すでに工事の前に
決まってしまうと思うのです。
それまでに、費やされたエネルギーの質と量に 今後のことが決定付けられる、
と言 って良い と思います。
8月23日 いよいよ工事の始まり。
友人でもある 柏の太田建設に工事をお願いすることになりました。
‘かほりや’の1階の改装の設計をすすめています。
お店に行って 打ち合わせしたり、
こちらの事務所に来てもらったり、
参考になりそうなお店を尋ねたり、
前回とは比べものないくらいの打合せの量です。
1回目の反省点や、そこから学んだことを反映させることが出来るのは
大きな強みとなります。
魅力店は、欠点のない店というわけではありませんが、
スタッフが快適に働くことが出来、仕事場で ストレスが少ないことは大事なことです。
作業動線が重ならないこと、その作業空間で必要とする物がそこにあること。
ロスを出来るだけ少なくすることで 生ずる余裕は、新しい何かを生み出せるはずです。
経営者の視点、
オペレーションの視点、
お客が店の‘何’を評価しているのか、といったこと
そうした店側の事情にデザインの方から
楽しい提案をしたいと思っています。
真剣ですから、先方も‘YES’‘NO’をはっきり出してきます。
お客の視点にも立ち
お店の視点にも立ち
そして自分がやってみたいことをそこにかぶせていく。
あるブログで繁盛店の条件という記事を発見。
これから始まる‘ かほりや ’の企画の参考にしてみました。
5項目に別れ、それぞれ3づつのチェツクポイントからなっています。
1)起業力:すでに一年半前に出店し、利益を出し、店舗拡大を
計画、
次へのステップUPを目指そうとしています。
2)経営力:これも上に同じです。
3)店舗力:好立地です。デザインは、デザイン中・・・です。
4)商品力:現状のメニューを発展、とくに食のメニューの充実。
5)サービス力:スタッフを増やす必要があります。
良い人材獲得は大きなポイントです。
ひとことで言えるくらいの、シンプルで明快な‘印象’を持った
店づくりを心掛けます。
小さくても店一軒となると、かなりの量のアイテムとなり、
条件が厳しければ、まとめるだけの設計と なりがちです。
それを商品にまで高めないと、繁盛店の可能性をそぐことになります。
厨房設備、収納、作業動線といった、商品供給側の問題があります。
客席も 結構複雑な構成をしないと、現実にはなかなか収まりません。
複雑な中身を、お客さまの記憶の中に好印象で残さねばなりません。
それがデザインの役割です。
どういう‘印象’を想定するのかが、非常に大事なポイントになると思います。
どの様な店にするか?
規模・予算・立地の特性・ターゲット・客単価・商品構成・提供するサービス・・・・。
そうした各条件を、‘ある形’にまとめていかなくてはなりません。
条件を整理して、行き着く‘マーケッティング的な形’というのも あると思います。
もう一つの大事な点は 結局‘どんな店がやりたいんだ’ということです。
繁盛店は、有形無形にそういう意志(こんな店をやりたいんだ!)を持っている、
ということに他ならないと思います。
新しいタイプの店が次から次へと出現しています。
魅力があり、鮮度の落ちない店を作りたい。
2階との使い分けも考える必要がありますが、営業・実践の中から答えが出てくるでしょう。
私の仕事は、主にハードのデザイン。
デザインについて重要と思われる点を、アットランダムにピックアップしました。
全体、個別 、それぞれに テーマ・コンセプト・アイデアを設定し、
ふるいにかけ絞り込み、まとめていきます。
1年半前に居酒屋 「かほりや」をつくりまいた。
昼はカレー、夜は居酒屋という二本立ての店です。
今回、下の1階が空くことになり、そこに新しいお店を作ることになりました。
オーナーのO・Aさんは、元々1階でやりたかったのです。
そしてその1階に目を付けていたのです。
現状の「かほりや」はカウンター席が4人、小上がり席は12席。
カウンター席に あと 3人ほど座れると、かなり効率的らしいのです。
週のうち半分ほどは満席で、お客に帰ってもらってる状態・・・。
何とかしたい・・・、カウンターを大きくできないか・・・?
そのためには厨房をいじらねばならず、大工事、
今一歩進めないでいました。
そこに1階が空くとの情報、
のどから手が出るほど欲しかった1階の路面店。
2階と併せて、小さいけれど複合店の企画がスタートです。
どの様な店にするか?
カラーリングは同じくツ ートン、柿渋で木に着色。
左が試作第二弾。
座の高さは同じですが、スリムになり、軽やかになりました。
やはり最初のものは重すぎ・・・。
色の順番を変えて 座と脚の関係をはっきりさせました。
カラーリングは同じくツ ートン、柿渋で木に着色。
左が試作第二弾。
座の高さは同じですが、スリムになり、軽やかになりました。
やはり最初のものは重すぎ・・・。
色の順番を変えて 座と脚の関係をはっきりさせました。
建築にしろ家具にしろ、‘寸法決め’はとても難しいのもがあります。
試作を繰り返し、微妙な寸法を見つけ出していくしかありません。
以前に作った‘うり坊チェアー’は、
チェーンソーで削りつつ、ボリューム感を確認しながらの制作。
試作の必要はありませんでした。
図面から入っていく制作は、試作は絶対必要です。
図面ではボリューム感は、なかなか確認出来ません。
ボリューム感はデザイン、そして材そのものと深く関わっています。
試作第1弾は、デザインの方向は間違っていませんでしたが
ボリュ ーム感がちょっと違っていました・・・。
2弾目は座を小振りにして、脚の向きを90°変えました。
パーツを万力で仮組、特にボリューム感を確認します。
何とか 納得できるデザインになったかな~・・・。
店全体をアートな感じで作りたい。
オーナーの意向はライト&ポップ。
おもしろく無ければ、お店じゃない。
お金を出してきてくれるお客様に、デザインサービスもしなきゃ。
デザイン、素材、コンセプト、スケッチ・・・、現実的になったり、妄想に陥ったり・・・。
そうこうしているうちに、やりたいことが いろいろと見つかってきた。
三日月型の座を柿渋で2色に塗装。
一年半前に、北千住に居酒屋「かほりや」を作りました。
そのお店の1階が空くこととなり、
お店を作ることになりました。
実をいうと、オーナーは(のどから手が出るほど)熱望していたのです。
「1階の路面店で勝負したい。」
前々から、そういう話を聞いていました。
居酒屋は、魅力のあるカウンターが 成功のポイント。
もちろん、椅子も大事な要素です。
いろいろ検討するために、カウンター席の椅子を試作しました。
お客様が直に触れる椅子は、
店のメッセージを託すことが出来る、絶好の媒体です。
シングルとダブル(ラブチェアー)の2タイプを想定しています。
取り あえずシングルから。
椅子の型紙。
赤松の材に型紙をチョークで写す。
田中 宗一 (たなか そういち)
一級建築士(NO.95795)
オリジナルキッチン、天然素材のデザインリフォームのことなら、どんなことでもお気軽にご相談下さい。私が直接対応させていただきます。
詳しいプロフィールはこちら
一級建築士事務所游工房
〒277-0826
千葉県柏市宿連寺236-22
地図
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