椎名建設の加工場でT邸の残りの小物やデスクTOPを作りました。
最近導入したプレス機をつかって板を剥ぐプロセスを見学しました。
材は間柱材なのですが、こうして何枚かを一枚に剥いでサンディングしカット
してやるとすっかり趣が変わります。
高価な材の接ぎ合わせは商品としてあるのですが・・・。
私は間柱材やツーバイ材を接ぎ合わせて面材とするのが好きです。
針葉樹は柔らかいのですが、穏やかで優しい主張しないたたずまい、
そこが気に入っているのです。
T邸では何枚かのパネルをこのようにして作りました。
これまでもさんざん作ってきたのですが、少しずつ作り方が進化してきましたね。
このようにして作る接ぎ合わせのパネルは既製品の集成材とは似て非なるもの
なのです、私のとっては。
使用頻度が高く、人間に近いところにあるものは手の跡が伺えるもので
あって欲しいと思います。
玄関のラッシャンバーチの壁は15mmの板2枚、とても薄い壁、この壁に
スィッチを付けるには一工夫いります。
銘木でスイッチプレートを作ってもらいました。
別の現場で経験済みのため、出来る確証はありましたが、「てっちゃん」は
実にうまく作り上げてくれました。
ラッシャンバーチの壁に工芸品のようなスィツチが付きます。
もう一つの工芸的な仕事はダルガラスを使った楕円の小窓。
クジラの小窓と同じように壁に穿たれた様にします。
お施主さんの理解と遊び心のお陰で、楽しいインテリアアイテムを幾つか
はめこむことが出来ました。
これらは必要を超えた領域のため無くても別にどーってことないんですが、
必要とか機能を曲解して、デザインに置き換えていくことが楽しいのですね。
楕円の小窓はちょうどベランダの下に位置するため、雨の心配をさほど
する必要がありません。
奥様からの要望で追加した明かり取りです、台所のシンボルが出来ました。