第2週目の現場はトイレの床貼り、東口店と同じスモーク材を
貼りました。
Rの2×4材の壁との取り合いが少々面倒でしたが、こうしたところがきっちり
出来ていることが大事なのです。
大工の「腕の見せ所」とでも言えると思いますが、トイレに入るときに
大半の人が目をやるこの細部は店のデザインポリシーを示す絶好のところだ
と思います。
大工の竹内さんがこの仕事は図画工作の様だと感想を言っていました、
確かに言い当てているかも知れません。
この現場には通常の大工的納まりはほとんど無いといって良いかと思いますが、
空間のオリジナリティーを追求していくと、素材のストレートな使い方に行き着き、
見切り材などは出来るだけ使いたくなくなります。
お店のレベルチェックでトイレは大きな比重を占めます。
トイレが居心地よく格好良いのが当たり前の時代ですから、今回は使われ方を
細かく検討して作り込みました。
「素敵なトイレだから行ってきなさいよ」といわせるトイレにします。
Rの壁の客席側は白ペイント塗の杉板、同じくRに貼っていきます。
席を確保すると同時にトイレの入口の変更に伴って導かれたRの壁です。
壁厚は51mm、ほとんど造作と言える仕事、薄いけれど薄いと感じさせない
ウエーブの形をしたコーナーの役物。
このRの壁はもうちょっと手間がかかるかと思いましたが、思ったほどでは無く
スムーズに出来ました、「案ずるよりも産むが易し」ですね。