三日間の現場が終わり小上がりが出来上がりました。
繁盛店を目指して、私はデザイン(場づくり)からいろいろ試みてきました。
オーナー(青木さん)の運営面からの分析は的確で、要求は明快後は形に
するだけです。
何が重要で、何が求められているかと言うことが分かっていれば、半ば成功
したようなものです。
長い間使ってきた赤松の節のある集成材は廃版になるそうで、グッドタイミング
、運良く最後の材を調達することが出来ました、これも小さなドラマです。
又、新たな材を見付けなければなりません。
古い方の小上がりの曲線は正円でしたが、この何年かの間に私の好みも
少し変化し、楕円へとなり今回は正円と自由曲線の組み合わせとなりました。
通路の巾やテーブルの位置の関係でそうしているのですが、キャッチーな
インテリア要素となりお客さまの記憶に残るのではないかと期待しています。
そうした要素が多すぎてもダメで他との関連もあり、場にしっくり来るこないと
とってつけたようになり嘘っぽくなってしまいます。
以前のデザインを継承する部分と、進化発展させた新旧があり、
そこもドラマとなるのではないでしょうか。
前回の改装でRの壁と人型を連想する仕切を作りましたが、それが今回背
もたれとして活躍しそうです。
あたかも今回の使われ方を想定していたようで、何かの完成に向かおうと
準備していたのかも知れません。