4月に始まった工事がいよいよ完成間近です。
中川脇の敷地、地盤があまり良くないところですが大震災も無事でした。
液状化を心配しましたが、それも無く近所の多くの新築物件にも被害は
無かったようです。
ベランダの鉄骨部分は板が張られるところです。
本体からわずかに離して板を張るため(外壁と見なされないため)準防火
地域のところでもこうしたデザインが可能なのです。
都内は大抵準防火地域以上なので外壁に木を使うことが難しく、勢いハードな
仕上げとしなくてはならず、そのことが街を硬く冷たく潤いのないものにしている
と言えると思います。
設計の段階でお施主さんにその辺はよく説明し、了解してもらいました。
木は腐るというイメージが強すぎて、なかなか板貼りにすることが少ないのですが、
それでもベランダや壁の一部に木を使って潤いのあるデザインを心掛けるように
しています。
この地域は区画整理地区のため、建築ラッシュ、大手ビルダーやハウスメーカー
が多くを手がけています。
工業製品的な住宅が多く板などを使ったケースは見ることができません。
そのような中で板張りがどんな表情を見せてくれるのか興味あるところです。
植栽の緑も通りに同じように潤いをもたらしす大きな要素、両者がそろうと
良い環境になりますね。