23日・24日で建具の取り付けが無事終わりました。
二日目は私は行けませんでしたが、Yさんが完成の写真を送ってくれました。
住みながらの工事ですからスケジュールをうまくあわせることがポイントでした。
建具屋さんは遠い茨城から、大工さんはすぐ近くから。
気持ちよく仕事が出来て施主の満足が大きかったのも、
彼らに力量と人柄があってこそでした。
書斎の窓は、前回のリフォームで作ったテーブルに合わせ寸法をつめました。
下の部分はスモーク材でヨロイ貼りにしてふさぎました。こうしたことは木製の建具
だから出来ることですね。リフォームならではのこうした仕上げ表現の多様性は、
住デザインの豊かさになっていくと思います。
デザインがつながり、積み上がっていくのです。
小屋裏部屋のヨコ3連の窓は一枚の大きなものに、枠と窓を一体にして外壁
に取り付けました。
窓が枠にかぶさる構造なので、枠自体は雨に晒されることがありません。
将来建具の取り替えがあったとしても、枠はそのまま活かせます。
内部には網戸が付き、シズーンOFFにははずしておきます。
Yさんは若くて元気なときにDIYで住まい作りを初め、定年を前にしてリフォーム。
定年後のDIYとして、2階の小屋裏スペースの作り込みが残っています。
大量のエネルギーが住まい作りに注がれ、30年をもって完成に近づきつつ
あります。
「手を入れることの出来る家を持っている人は幸せ」 ということわざのようなもの
がイギリスにはあるそうです。お金を出して家を造るというよりも、自分で家
作りに関わることの「楽しさ」「大事さ」を言っているとも思われます。
Yさんは基礎からほとんどのことを自分でやって来たのですが、そこまでや
らなくても、あるところはプロにやってもらい、自分で出来そうなところは自分
でやる・・・。その家族の生活のあり方と深く関わりますから、様々なやり方が
考えられると思いますが、ホームセンターやインターネットのお陰でやれる条件
は整ってきています。
建築やインテリアへの理解も必要です。自分が求めているものはどのような空間
なのかをみつけることも大事です。イギリスのことわざはそうしたことまで含んでい
るともいえます。
住まいはその人の価値観や感性と深くつながっていますから、
おもしろくて興味が尽きません、住まいのデザインを考えることは。