浦安にある「どんぐりころころ」というギャラリーに行ってきました。
娘が裂き織をやっていて、
年に何回かこうしたクラフトを扱うギャラリーで作品を発表します。
私の仕事でもベンチクッションなどを頼むこともあり、インテリアでの布の重要さを
実感していることもあって、布自体を見ておきたかったのです。
片桐さんという木工作家がこの空間を作ったとのことですが、
我々デザイナーとはまた違った空間の作り方にも興味がありました。
もちろんスケッチなどもするのでしょうが、
たぶん、現場で 現物を見ながら 作っていくのでしょう。
我々は基本的に図面で考えていきます。
ただクラフトと関りだしたことで、図面で考えるだけではないことを学ぶ
ことにもなり、表現の巾が広がりました。
このギャラリーは非常に居心地の良いリラックスできる空間。
手作りということもあるのでしょうが、現場感覚で、その場を感じながら作った
アドリブ感が大きなファクターとなっていることは間違いないでしょう。
作者には聞いていませんが、そんな印象を受けます。
来年の干支のトラの置物、楽しい造形です。
このギャラリーがあるところは古くからの街道筋で、それをしのばせる
雰囲気があります。
またすぐ裏手は水路となっていて独特の景観となっています。
現状は決して美しいとはいえないのですが、環境意識の高まりの中で、
改善の方向に進むのでしょうから、将来は楽しくなるのではないでしょうか。
新興の住宅地などでは感じることが出来ない、過去からのメッセージが
一杯あるように思われます。
歴史をたずねての散策も盛んとのこと、そうしたものを発掘して面白い
街づくりをしてほしいものですね。