13年連れ添ったMINIを手放すことになり、新しい車は「軽」にしました。
加奈が主に使う車ということで、基本的には彼女が決めました。
三菱のekワゴン、スズキのラパンそしてワゴンRをチェックしました。
座席の高さ、赤、孫とおばあちゃんを乗せれること、そしてデザイン。
さほど悩まずに赤のココア(ダイハツ)に決まりましたが、
黄色のナンバープレートが加奈としては最後まで引っかかっていました。
納車の日に高速を走って銀座に知り合いの展覧会を見に行きましたが、
ほとんどストレスを感ずることなく走れました。
ただ予想外だったのが、この車でもパーキングタワーに入らないこと。
シートが高い分、結構高いのですね。
写真で見ても加奈の背より高い・・・、150以上はPタワーに入れないのです。
MINIはデザイン関係者は必ず乗るといっても過言でないほどですが、
いろいろとデザインのあり方について、考えさせられるところがありました。
車に象徴されるデザインのありようは、その国の文化を良く表わしていると
思います。
英国はもうほとんど車を生産していないのではないかと思いますが、
スーパーセブンやモーガンなど、ほとんどアートに近い大好きな車があります。
私は家具や建築はイタリアのものが好きですが、フェラリーなどに代表される
スパーカーデザインは好みではありません。
ちょっとクラシックな趣の過っての英国の車(らしい車)が好きです。
それも小さいやつが・・・。
デザインのほかにエンジン音とかシートの硬さとかハンドルの重さとか、
いろいろ気に入ったところがあるのですが、つまるところコンセプトとしての
車自体が持っている魅力がたまらないのですね。
そそられるものがあるのですね。
便利さや痒いところに手が届くという点では
日本の車がはるかに良く出来ているのでしょうが・・・。
皆で寄ってたかってマイナスをつぶしていくといった日本風デザインにない
ワンアーティストデザインが感じられるのです 向こうのものには・・・。
それが魅力の源泉なのでしょう。
和を以て尊しとする文化と個人を突出させる文化との差、とも言えると思います。
腰の悪かった加奈には適当な車ではなかったのですが、
ある意味 教材のようなところがありましたね。
MINIを正面から見ると、屋根とつばのところのシルエットが英国紳士がかぶる
HATに似ているのです、ある時しみじみ感じました。