一時暑い日がありクーラーをかけて寝たこともありますが、
それもだいぶ前。今年は冷夏なのでしょうか・・・。
S邸は中川に 道路を挟んで隣接する敷地のため、川風があってしのぎ
やすいのですが、こう暑くないとその恩恵をあまり感ずることもありません。
荒床を貼ると次は間仕切壁、その次は天井下地となります。
完了検査では筋交いなどの写真の提出があります。
ということで、今日は筋交い関係をメインに写真をとりました。
瓦敷きは終わり、外回りの工事は外壁に移ります。
和風というと外壁は左官(リシン等)が定番ですが、
S邸では施主の希望でタイル貼りです。
デザイン的な相性としては決して良いと言えないのですが、将来考えられる
メンテナンスを優先させた選択です。
これだけ広く大きな家ですから、メンテナンスは大きな課題で場合によっては
将来、施主への経済的負担は大きなものになってしまいます。
タイルは、乾式工法のザラッとしたテクスチャーのものが選ばれました。
目地は横のラインが強調されるタイプのもので、瓦との素材感の
ぶつかり合いは それほどでもないのでは と思います。
デザインの整合性、メンテナンス、堅牢さ、コスト、部位としての機能など
すべてに合格点の出るものというのはあるのもではありません。
今 木造の外壁材として金属板が一つの主流ですが、時間系で考えると
味が出てくるわけでもありませんし、全面的に賛成といきません。
サイディングはというと、20年30年の時に耐えられるのかと心配。
左官は細部の収まりにも対応できるし、職人さんの技が魅力ですが
ひび割れを100%防ぐというのは困難。
心理的な側面も大きな要素で、皮肉にも機能的なところで弱点を
持った材が魅力的だったりするのですね。
いつも外装材については本当に悩みます。