桜亭をやっと見に行くことが出来ました。
桜亭は私の故郷の福井県鯖江市にあります。
去年完成したのですが、今回帰省した折にやっと尋ねることが出来ました。
桜並木に面していることもあり、桜亭と呼んでいました。
そこからモチィーフを得て、建具に桜の花びらをデザインしました。
用途は学習塾(さくら塾)ですが、この何とも雰囲気のあるロケーションからして
将来レストランにでも転用できるくらいのつもりで、
デザインを考えました。
空間としての魅力は無くてはなりません。
用途は時代の要請により、いかようにも使われるべきです。
ですから、ここでそばが食べられたり、ミニコンサートが行われたりすることも
想像しながらデザインしました。
実は施主が甥ということもあり、遠慮がないところでDIYをすすめました。
板のアートな塗装や内部の壁塗り、鉄骨の塗装、木部のサンディングなど、
やれそうなことは全てやってもらいました。
忙しいと言っても、田舎は時間的余裕はあるのです。
技術的未熟さはあります。
プロのようにスイスイとはいきませんが、
空間的魅力を作るという意味では、アマの方が勝ると言うことはあり得ます。
桜並木の隣をローカル線が走っています。
走る電車は小さくてかわいいのです。
私のビジュアル的イメージでは、このかわいい電車と桜と桜亭の三つが
三点セットとして 当初よりあったのです。
非常にタイミング良くこの桜の季節に帰省することが出来て、
念願の三つそろった写真を撮ることが出来ました。