先ず、床をつくる
表の桜並木にちなんだ名の桜亭の改装工事が進行中です。
福井県ということもあって、1～2週間のインターバルで現場に行きます。
図面の他にスケッチを出来るだけ書いて送ります。
建具の花びらのデザインはデータで送りました。
工事屋さんは鉄骨屋さんということもあり、原寸で出力することが出来るとのことです。
9Mの長さのあるロフトは面白い使い方が出来そうです。
織機のパーツの木製の丸いシャフトを3本柱にしました。
過去の名残を使えるところに使います。
天井のＯＳＢが張り終わり床を決めたら、
次は目玉の開口部に取りかかるという段取りです。
ロフトはサンディングで表面を整えてオイルなどで自然な感じで仕上げようと思います。
新しくこのような粗い表現をすることはいささか抵抗があるかも知れませんが、
このような経験が成功すれば新しくともやろうということになるでしょう。
カンナ掛けの魅力もありますが、ザラッとしたテクスチャーもなかなか良いです。
「キレイ・キレイ」は少々飽きたとも言えます。
外回りは水が入り込み、鉄部のサビがかなり進行しているところがあります。
これ以上進行しないように処置しなくてはいけません。
この部分が目玉となる開口部です。
外壁はシャンパンゴールド色の波板張り、シャッターはシルバー色。
現場には午後一番で着くようにしています。
従って、お昼と夕食が車中食ということになります。
夕食は上の写真、お昼は鱒寿司でしたが写真にするのを忘れてしまいました。
今回の車中の過ごし方：読書と次の仕事のスケッチ。
井上ひさしの「ボローニア紀行」 歴史・人々の生活と活動・産業・都市・・・、
濃厚で本質的でかっこよくて、絵になって・・・。
「身近なところが一番大切、そこが全て」という基本中の基本が
作家の説得力を持って書かれていました。
車中のスケッチは、この秋にオープンするチョコレートショップと我が町内のゴミ置き場。
ゴミ置き場はボランティアで設計と施工に関わります。
出しゃばるのもどうか とも思ったのですが、
我が家のゴミ当番として、楽しい 美しいものにしたいという
日頃の切実な思いもあり、手を挙げました。
日常を大事にするボローニアの話とゴミ箱、少しだけつながったのです。
