‘絵描きです。’が長縄さんの自己紹介。
以前に展覧会で、コラボレーションを彼女と他の二人のアーティストとしたことがあります。
私が木工の立体を作り、三人のアーティストに加飾(絵を描いてもらった。)をお願いしました。
デザインとアートの合体、立体と平面の融合のようなことを考えたのです。
建築で、私は素材感を大事にしたいと思っています。
素材感を活かす塗装は多いのですが、塗りつぶすようなことはあまりやりません。
加飾(色)することは素材感から別の世界観にに変えていくこと。
ある意味、具体から抽象、自然から反自然(作意)への移行と言えるのかも知れません。
機会あればデザインにアートを加えたいと思っているのですが、そんな時彼女は快く協力してくれます。
そんな長縄さんが最近お寺の墓地の塀に絵を描き上げました。
全長50mあるとのことです。 ある建物を探して迷いこんだ先に偶然にそのお寺(大洞院)があったのです。
絵を描いていると言うのは聞いて知っていましたが、
その壁画に逢うことになってラッキーと言うか不思議と言うか何か縁のようなものを感じました。
小さな鬼も童も仏様も一本のラインに繋がっている、示唆的だ。
小さいころ私の村のお寺には日曜学校なるものがあって、お坊さんが子供向けに説話してくれました。
仏教的なイメージが色濃くあった当時のことをこの壁画は思い起こさせてくれます。