長八美術館へ行く。
26年前と言えば、方々で美術館が作られていた頃かも知れませんネ。
地方にはさまざまな美術館があると思いますが、この鏝絵の名人入江長八
を主題にしたようなものはかなり珍しい部類に入るのではないかと思います。
漆喰を使ってレリーフ状の絵を描くというか作るというか、平面から立体まで
その技術には驚かされます。
左官の技による作品が、左官づくしの建築の中に展示されています。
左官職人としての仕事が主だったのでしょうが、数多くの鏝絵が建築を普請した
施主へのプレゼントだったとのことで、その職人魂に感動というか熱いものを
感じました。
仕事への愛・誇り・責任とも言えるでしょうね。
だから自由に自分を表現出来たのかも知れません。
この松崎と言うところは左官職人が多くいたそうで、なまこ壁の建物も数多く
見られます。
近くに重要文化財の岩科学校があり、長八の鶴の作品も残っていてその辺が
美術館作りの引き金になっていると思われます。
左官の名人の美術館ということだけあって、そこにはありとあらゆる左官の技が
見られますが、全国から2000人の左官職人が集まり建設に参加したとのことです。
いくらかの小さなひび割れや汚れは所々見られますが、26年の年月にも
その左官の仕事は良く堪えているように思われました。
建築から手の技がだんだん消えてきているように感じるのは私だけではない
でしょう。
工業製品の組み合わせが主流のようになってきています、デザインも人の手を
介さないような傾向にあると思います。
内外の白い漆喰仕上げはモダニズムへの伝統技の柔軟な対応を十二分に
証明しているのではないでしょうか。
きっと熱く、情熱にあふれた現場だったのでしょうね。
コメント (1)
hermes birkin togo 35 replica 千葉県柏市の設計事務所|游工房 Blog 私の家づくり|伊豆・箱根小旅行-1
投稿者:replica hermes tote |2013年10月01日 00:00