建て方に立ち会いたかったのですが、箱根行きでならず、今日しばらくぶりに
やっと現場に行くことが出来ました。
既存建物との取り合いを検討して考え出したウェーブした屋根が図面通り
立ち上がっていました(図面もたくさん描き、打ち合わせもしていますから当然
の話ですが)。
母屋の方がオーソドックスな形で、ウェーブはそれを少し崩すという意図もあります。
散歩の途中にちょっと立ち止まって眺める家というようなことも考えました。
幹線からの脇道に面していますが、その先は巾が2M程の遊歩道とでも言えそ
うな小径で、散歩にはちょうどぴったり。
施主との会話の中で、愛される建築といったキーワードが浮かびました。
我々がやると目立つデザインになることが多いのですが、その敷地条件や
ライフスタイル・構造や法的の制約などから導かれた形というのが結果として
独自の形となるのです。
青年のようにに言えば必然性ですが、多くの人の目に触れる訳ですから散歩
者の立場も考えることも大事です。
せっかく作るのですから、記憶に残るもの、毎日見ても飽きないもの、出来れ
ば毎日見たいと思うようなものを作りたいものです。
私は作る立場ですから、なかなか見る立場、散歩者の立場にはなかなか
なれないかも知れません。
私の生活圏の中で愛している(気になる建物ではない)建物があるだろうかと
自問してもちょっと思い浮かびません。
建築だけではなく草花や樹木、風景まで含めて愛することが出来るものが一杯
あれどれほど生活が豊かになるだろうかなどと、想像したりします。
あるいは私に見る力、愛する力が足りないのかも知れませんが・・・。
この小さな仕事が私に想い起させたことでした。
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投稿者:fake hermes france |2013年09月30日 17:05