照明器具を作る
小さな仕事のいいところは細部までデザインし、小物も作れることです。
テーマが限られている分、隅々まで手を入れる余裕が生じます。

ホットにしたい場です、洗面所は。
その最後の決め手が照明・・・、どのような光にするかということです。
小さな空間で、珪藻土の壁天井に木製の家具、これに手漉き紙の照明を
あわせると実に心地よい空間となります。

器具の制作は洗面ボールの前のブラケットだけの予定でしたが、
既存のCLがマッチしそうにありません。
ゴネゴネ銅線をいじりながら思いついたのがサカナの形。
ブラケットの方は3つの輪のデザインを当初から決めて、
図面化していました。

洗面所はデザイン的に解放区のようなところ、つまりちょっと遊んでも許される所
実験的なことが気楽にやれる場ではないか・・・、と思っています。
一合枡のようなものの中に電球の口金のレセップをつけます。
壁や天井の中に埋め込むように取り付け、器具のカバーだけが取り付いている
ような、つまり面的な感じだけ出したいと思っているのです。
左官の素材感と、手漉き紙を通した光とコントラストが実に良いのです。
このように小さなリフォームを積み重ねて住まいを作れるとしたら、
密度の高い 生活に即した魅力的な場に近づけると思います。
大きなストーリーと小さなディテールとのデザイン的複合・・・、
デザインと生活の自然な重なり・・・、理想ですね。
