左官仕上げ
左官の仕上げは2階から1階へ下ってきています。
予算の都合上一部ビニールクロスにしていますが、
大半は珪藻土の壁です。
たいていの場合、体に気持ちいいと実感されますから、
お施主さんへの説得力があります。
トイレは1・2階とも木製のカウンターに小さな手洗いをはめ込んでいます。
既製品のものが山のようにありますが、
やはり木の方がおすすめです。
天然材の持つ力は体でわかりますね。
2階の寝室は広くはありませんが、ベッドが2台置けて
ベランダへ出るところは3帖ほどのワードローブスペースがあり、
着替えるのに十分な広さ。
もう一ヶ所の衣装室との使い分けで、
整理整頓がしやすくなるように設計しました。
ご夫婦でお蕎麦屋さんの仕事をされていますから、
家庭での生活はストレスのない合理性が求められます。
階高(1階と2階の高さ)もかなり絞っています。
小さなことですが上り下りが楽ということになります。
柱を見せる構造のため通常の大壁に比べ3センチほど
インテリアが広くなります。
そのスリムさもこのくらいのサイズの家では大きな要素。
「贅肉を落とした」と表現できるすがすがしさが感じられると思います。
手間のかかる、コストがかかるつくりといえそうですが、
広さを抑えたり、部屋数を減らしてまでもやるべきだと思いますね。
広ければ快適ということになりませんし、
部屋数が多いからといって豊かな生活とつながるわけではありません。
7月に建ち始める大きな家がありますが、
もちろん両者とも施主の意向ですから、そのライフスタイルに
踏み込むわけにはいきませんが、そのコントラストにさまざまな
ことを感じ、考えることとなると思います。
すまいって何だろう・・・?
家族の分だけ住まいの形があり、優劣の問題ではなく、
どちらが自分の思いに近いかということだと思います。
設計の仕事はもちろん「すまいの形」を探すお手伝いはしますが、
ライフスタイルの押し売りは出来ません。
施主から出された条件をさまざまな制約の中でよりよい設計に
まとめていくのが我々の仕事。
そんな中でOさんのすまいへの考えは大いに共感できました。
これは設計者にとって、とてもうれしいことなのです。
コメント (1)
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投稿者:knockoff hermes purses |2013年09月30日 21:23