造形言語をつくる。
デザインを構成する個々の要素を造形言語と言います。
音で音楽を作るように、
言葉で詩を作るように
造形言語で空間を作ります。
スケッチや図面の段階は いわば抽象的な段階と言えますが、
実際に工事が始まり作業が進みますと原寸現物の世界になっていきます。
現物の造形言語を作りました。
ＳＨＯＰの正面に白い壁があります、その裏はワインセラーとチョコストックの
スペースとなっています。
その壁にダルガラス（ステンドグラスに使うハンドメイドガラス）の小窓を
4つ 穿つようにつけます。
今回も、幾つかの造形言語を私が作りますが、
中でもこの楕円形の穴は やりたかったことの筆頭です。（ 前段をＮ邸で試みました。）
ガラスを挟み込んだパネルはちょうど壁の厚さと同じで、
壁の中に組み込まれ壁と一体になります。
壁は白く塗られて、結果的に白い壁に4つの穴が穿たれたと言う風になります。
中のライトに照らされて、4つの楕円の色が白い壁に弧を描きます。
一気にこのアイデアに至ったのではなく、最初はワインセラーの中を積極的に
見せようということから始まった窓が 小さくなり 色を帯びるようになったのです。
全体と それを構成する言語は、組み立てられたり 又解体されたりして
ある空間に収斂していくのです。
このお店は小さいのですが、だからこそ宝石のような空間にしたいのです。
来てくれるお客様に しばらくの間至福の時を過ごしてもらえるように・・・。
「来て良かった」 と思ってもれえる場を作りたいと思います。
コメント (3)
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