家具で勝負
リフォームにおいては、特に家具の比重が大きくなります。
生活の形が出来上がって、それに添ったインテリアを再構築するために
家具の果たす役割が大きいからです。
空間と造作と移動家具がうまく融合しあって上質のリフォームが出来上がります。
Y邸-Ⅰにおいては予算のこともあり、出来るだけ家具でまとめようと思いました。
友人に腕のよい家具屋さんがいるというのが、第一の理由です。
それと非常にリースナブルなのです、高くないのです。
家具というと高いというのが一般的な相場ですが、彼のところはそうではないのです。
第2の理由は何度も一緒に仕事をしているので、仕事の質が計算できると言うことです。
同じ造作を現場でやるのと、空調の効いた作業場でやるのでは作業性が違います。
精度、効率、コスト総合的に見ると家具屋さんの方が遙かに上ということになります。
ですから、家具でやれることは家具屋さんにやってもらうというのが合理的。
私の仕事はほとんど家具の設計、と言えるくらいです。
台所はシステムキッチンと家具の組み合わせ、食器は全て引き出しに収納します。
Y-Ⅱはいわば別荘の趣なので、快適さと居心地それにカッコ良さを目指しました。
台所に立って、庭の眺めが楽しめるようにしました。
冷蔵庫を隠すパネルをRの形にしました、四角の特徴のない空間に乱調を!という訳です。
L型のベンチを作り付け、場をしっかりと作り込もうと思います。
二間続きの和室があるため、座式と椅子席のコントラストが必要と考えました。
工事は4月の21日からスタートします。