準備無しの旅でむしろその場にあって、感じたり思ったりすることを大事にしたかった。
下手なスケッチにしろ、しばらくの間対象に向き合うのに良かったと思う。
対象があまりに「ものスゴく」、明らかに描けそうにないというのは別にして、描こう、描かないの判断は何によるのだろうか?
好みをそこに見つけるのだろうか?気になるもの、気に入ったものに気持ちを向かわせ、意識の中にもストックしておきたい。
描くことで発見することが多くなり、納得したりする。
稚拙さは気にしない。
絵(パースや生活のシーン)が描けることは仕事上非常にプラスなので、訓練という意味もあるにはあった。
身近なところを豊かな領域にしていきたいと思う。
自宅や庭であったり、仕事であったり、仕事を通した人間関係であったり、様々なところでのことだ。
思えば、私達は毎日なんらかの小さな旅をしているわけで、それが面白いことがとても大事なことだと思う。
またそうするには、面白くしようという意志がどこかで働いていなくてはならないと思う。
若い時のように底の浅い比較文化論の世界に入らないようにしよう。
すぐに「日本は・・・」と言い出したくなる自分を自覚するけれど、ブレーキをかけよう。
単純な疑問とその答、当たり前の発見、驚き、テーマみたいなもの、そして一番大事なこと、仕事をしないということ、いくらかの人との出合い、
旅は何かを与えてくれるように思う。
準備しない分新鮮だったといえるし、気にかかったことをまた確認しに行きたい、ということになったら素晴らしい。
「イギリスは遺産の国である」ことを本当に実感した。様々な背景によって石の建物が主流となり、改装に改装を重ねることが普通のことで、
単純な未来思考や変化願望は入り込む隙間などなく、むしろ過去の方に無数のイメージモデルがある社会(?)。
しかも建築や都市で生活上具体的に今につながっている。彼等は過去において今という未来を実現していたと言えなくもない。
おおらかさのようなことは学んだことの一つだ。
何百年も使い続け住み続けていると、 あらゆる部分が角がとれ真直ぐでなくなり、傷が傷でなくなる、
そいう段階で残っている価値や魅力のようなものがまさにイギリスの豊かさと言えると思う。
イギリスのことを熱心に喋り過ぎ 「イギリス病にかかってしまったね」と家族に笑われる。
確かにそうかも知れない、話せることが一杯あるのだ。
今度は 「おいしいイギリス」を食べに行きたい。
コメント (1)
hermes toolbox bag replica 千葉県柏市の設計事務所|游工房 Blog 私の家づくり|最終話 旅を終えて
投稿者:fake birkin bag for sale |2013年10月01日 00:23