2004年夏に行われた清水寺の舞台張り替え工事を見学しに行った時の記録です。
朝日新聞のコラムで、 20年から30年の間隔で行われるという清水の舞台の床板張り替えが取り上げられていた。
清水寺に工事の状況を問い合わせると、 半分ほど進んでいるという。
普段は見る事の出来ない部分や、職人さんの技を見る絶好の機会。
「これは見に行かなくては」と、 息子を誘い日曜に日帰りで見学に出掛けた。
朝早くに出て新幹線で京都に向い、 京都駅からバスの一日乗り放題のチケットを買って清水寺へ。
他に知恩院(中の一つが屋根の葺き替えをやっていた。
) と西陣を回った。
清水寺に着くと夏の暑い中、多くの職人さんが作業をしている。
床板を剥がし大がかりな足場を組んだ上での修復工事。
一つ一つの材が大きいため何をするにも大変そうだ。
ケヤキの梁も大分傷んでいるらしく新しく取り替えられていた。
それに梁のような太い根太が架けられ約10センチ厚の床板が張られる。
床板は目がつまって雨に強い土佐産の桧とのこと。メインのフレームは部分的な補修はされているがオリジナルらしい。
木は雨に降られても、水が切れて、風通しが良く乾き易くなっていれば結構もつ。
傷みやすいのは材と材が触れあって水の切れないところ。
梁の継ぎ手とか、床板と床板の継ぎ目のところとか、だいたい想像したところがやられている様だ。
問題は何年くらいもつかということで、うまい具合だと30年くらいいけるということだろう。
腐ることを免れなければ、いかに長く持たせるか、いかに張り替えが合理的にやれるか、などに知恵が積み上げられてきたのだろうと思う。
木と関わることが必要となり、それが素晴らしい環境の維持につながっていくのだろうと思う。
清水の舞台の魅力は石やコンクリートでは絶対作れない。
今回傷んで剥がされた古い床板などは、加工し直されて別のところに再利用されるとのこと。
今の建築と違い昔のものは、ローテクなるが故、解り良い。
こういう歴史的建造物の改修工事ツアーをやると面白いなと思った。

職人さんの一人から、工事の状況や材料など貴重な話を聞く事ができた。

修復中の舞台全景。緩やかに傾斜し、床レベルが3段ある。材料取りや張り替えを想定したものか?

舞台先端の梁は取り外され交換。どの位傷んでいたのか見たかった。

継手の所。傷んだところを取り除き新しい材とつなぐ。

新旧梁の継ぎ手部分。

10cm厚ほどの新しい床板が積まれている。

新たに張り替えられた床板部分。

舞台をささえるフレーム。木組みが素晴らしい。

クレーンで材料を吊り上げる。クレーンのなかった時代はどのようにして運んだのか?

清水寺断面図:全体はこんな風になっている。
”日本建築学会 編 建築設計資料集成技術10”
より抜粋。

朝日新聞に載ったコラム

コメント (1)
すごいですね
投稿者:ぴろ |2011年10月27日 16:50