7月1日 6時まで寝れた。素晴らしい朝。
だがこれが続かない。
天気はころころ変わるのできっとあいさつには使えないだろうと思っていたら娘は「そんなことはない。実際会話のネタになっている!」と言う。
支払いは2部屋2泊で£80。
始めてのB&Bとして実に印象的であったと思う。夕食が付いていればさらによかった。
次の目標地は湖水地方なのだが、息子からも強く勧められていたこともあり、その前にバースを見ておこうということにしていた。
始めての高速(M道路)美しい田園風景の中を飛ばす。
B道路、A道路、M道路がうまくネットワークされている。
1時間ちょっとで着いた。
バースはエイブォン川の流れる谷間に出来ていて、立体的な地形と質の高い建築群とで都市の魅力とキャラクターが作られている。
車でアクセスするとその辺がよく理解できる。中心部に近いところに車を止めて、町の観光。
エイヴォン河それに架かるパルトリー橋(建築と一体になっている橋、バースアビー(教会)、ローマ浴場など名所が集中していて、圧倒的な造形。
ローマ浴場も、半端なサイズではない。有名な中庭状の浴場は全体の中のほんの一部ということで、大半は地下に埋もれていて、
地下室を巡るように遺跡を見て廻る。
全体をしっかり見るには2、3時間かかりそうだ。観光名所(世界遺産)としてかなりの人を集めている。
有名なロイヤルクレセント(三日月型の平面をした高級集合住宅)を見に行く。車は目の前に路駐することが出来た。
一番端が博物館として公開されている。
当時の資産家用の今でいうマンション。
新鮮だったのが地下の台所、白い壁天井にパインの床板。
界壁の部分に大きな調理用のかまどがあり、真中に大きな調理用テーブル。
壁際には器具の収納棚や食器棚。様々な調理道具や器具。木部はほとんどがパイン材。
それが白のペイントとマッチして、実に軽やか、今で言えばカジュアル。
上層部の贅を尽くしたインテリアと対照的で、どちらが豊かな空間だろうかと考えさせる。
私は間違いなく、地下(といっても周囲は広いドライエリアで地下の印象ではない)の台所空間の方が好きである。
生活感覚が近いということもあろし、作業空間が持つ魅力のせいもあろうが、
贅を尽すことが快適で解放されていくような空間につながらない実例に、感じられた。
このロイヤルクレセントは1767~74年に建てられたそうだ。その頃鉄道が敷かれ、
デベロッパーが盛んにマンションを投資用に作ったらしい。
デザインが決め手ということで、半月型がモチーフになったのだろう。
他に円形もあるし方形もあるが、これが一番人気だったのか、前に広大な芝生の空間があり、
下り斜面で完全な眺望も決定的な商品力だったと思われる。
バースでもドライエリア(地下に光と通風をもたらす空堀の空間)が多く見られ、
戸外室のようにしつらえて魅力的な場となっているものも多く見られた。
坂の街ということで歩くと思いもかけない通りや建物の姿に出くわす。疲れるが歩き飽きあきない。
古くして完成しているだけあって、改装中の店に出くわすこともあって、ビデオを取らせてもらったりした。
昼食は観光案内所で中華料理屋を教えてもらったが、見つからずコーニッシュパスティーを買って教会前の芝生で食べる。
コーンウォール地方の特産だから一度はということで食べてみたが、味はイマイチだった。
Royal Crescent
The Circus
ローマ浴場とBath Abbey
Bath Abbeyの内部
バースの町並
バースの町並
Camden Crescent
歩道の花に長い竿の様なホースで水をやる作業員。後ろに見えているのが水を積んだトラック。
シュルーズベリーに7:30に到着ストラトフォード・アポン・エイヴォンの中心部もそうだったが、ここも中世の街だ。
チューダー様式の建物が曲がりくねった狭い通り沿いに数多く建っていて立派に使われている。
ホテル探しに手間取ったが、やっと見つけたのがチューダー様式そのもので、 4階に空き部屋があった。
階段と長い廊下、防火用の扉が幾つもあった。
特に廊下の床は恐ろしいほど斜になっていて、 扉下端はほとんど三角形をなしていた。
客室はなかなかで広いバスルームのバスタブにはお湯がはれそうだし、 窓から見る眺めは旅情を誘うし、十分満足できるホテルだ。
食事に街に出る。
5分ほど先の路地の奥に中華料理屋を発見。 焼そばと酢豚、焼飯そしてビール。小屋裏が丸見えのロフトのような店内。
オーナーらしい中国人の若いおかみさんの笑顔、落ち着く。
スープの麺が食べたかったが、ここにもなかった。残念。
残った焼そばは持ち帰るためパックしてもらった。