昼食はケルムスコットへの道中の町Lechlade on Thames のカフェ(THE BLACK
CAT)で食べる。
娘はマッシュルーム入りオムレツ、ポテトチップス、水、パン。
私はハムサンドとサラダと水。
我々が行ったレストラン等の女性従業員は黒のファッション(スカートにせよパンツにせよ)が9割方、
それにおへそも例外なく出していて(おへその方は町中の若いの女性は圧倒的に出していた。)見事に統一されていた。
食後、アンティークショップでガラスの瓶をお土産に買い、娘のナビでケルムスコットのマナーハウスを目指す。
かのウイリアム・モリスの別荘兼アトリエがある。
村のサインが幹線の交差点に小さくでているだけで見逃して通過してしまった。
ウイリアム・モリスの別荘兼アトリエに着くと、
水曜日だけの開館ということで大勢の人でにぎわっていた。
ここでもボランティアと思しきお年寄りが活躍する姿が見られた。
日本にいて、モリスのデザインには特別の興味がなかったけれど、ここで見る彼の作品はどれも素晴らしかった。
彼の生活空間の中で、 それに合わせた用途とデザインの不可分の調和と美がよく感じられた。
デザインは生活を通じて生み出されるべきという基本の基本を実感、確認させられた。
母家は当時の生活場面が彼のデザインと様々なコレクションで再現されている。
大きな納屋はギャラリー、他にカフェとショップ、 それらが中庭をつくっていて、そこには休息用のテーブル、ベンチが置いてある。
植栽は過剰ではなく程よい節度が感じられるし、 石積みのマナーハウスの強さを柔らげている。
あまり混合っている訳でもなく、あらゆるものにバランスが感じられて、 素晴らしい環境でゆったりとした時間を過ごすことができ、
ここでもイギリスの豊かさを感じることとなった。
夕食はエーウィンの昨日と同じパブに行く。
レストランが満席でバーの方で食事。
村のたたずまいはひっそりとしていて人陰等ほとんど見ないのに、パブには暗闇の中に人が結構いて妙なコントラストだ。
村と村の間は離れているのに、評判のパブには他所から集まって来るのだろう。
それに飲食店の数が圧倒的に少ないというのもあると思う。
10時頃パブを出る。
空に砂糖で描いたような美しい月が出ていた。
こちらで見る初めてのお月様。