7月4日(日)朝から小雨。
1日続くことは稀なので、 朝の天気でその日のスケジュールを決めることはない。
必ず、太陽が顔を出す時がやって来る。
ただここは小雨が似合う土地に思える。
パンフレットでイングリッシュ・ ヘリテージ (English Heritage/イングランド遺産局)に登録されている遺産のStott Park Bobbin Mill(ボビン工場)を見つけ、見学に出かけた。
蒸気エンジンを動力源に上部設置の2本のシャフトを回す。
そこから各工作機にベルトで回転が与えられる。
大小のプーリーとベルトの動きは産業革命時と同じもの。
建物は石の厚い壁にトラスの小屋組が架けられ、屋根はスレート葺き。
当時の機械や道具類が、E.Hのサポートで稼動し観光客に開放されている。
ボビンに適した木材が周りから採れるためここの立地となったらしい。
その後は少し離れたところにあるFURNESS ABBEYに向かう。
お昼はその近くにあるB&B(INN)のパブで。
かって日本が輸入した英国調デザイン。
娘はジャガイモとブロッコリーのクリーム煮、ワンプレートで、サラダと茹でたインゲンとニンジンようなものがのっかっていた。
私はサーモンのクリーム煮、他は同じ。ポテトチップスと紅茶。残念ながらあまり居心地よい空間ではなかった。 
FURNESS ABBEYに着くと娘はE.Hの会員だったので、
カードを見せると無料で入れるのだが2人とも会員と勘違いしたらしく、フリーで入らせてもらった。
ABBEY(大修道院)は、 あらゆる宗教上のそして生活上の施設を有していため規模は広大である。
屋根は落ちていて、壁がある程度残っている。 聖堂の柱の断面が、構造が解る形で残っていた。
赤い砂岩である。
大半の石は建材として他でリサイクルされたのだろう。
石積みのほとんどは割石を使っているため、石という石は全て建材になる。
両脇に坐りよい石を置き間に駄石をモルタルと共に詰めていく。実に原始的で誰にでもできる工法だ。
上質の建物のファッサードはそれに切り石を貼り付けていく。とにかく地盤がよくないことにはどうにもならないが。
開口部の縁やマグサ等は切り石を使う。木材のマグサを石と混ぜて使うケースも見られる。
開口部のサッシュの枠を石で作るのだから驚きだが、繊細な線材としての石を我々はなかなか実感できない。
今日は日曜ということでスーパーやお店は4時くらいに閉まる。道中見かけたスーパーで早めに夕食を仕込んでおいた。
サンドウィッチ2コ、桃1コ、赤ワインのハーフボトル、ハム3枚、サラダ、ヨーグルトドリンク計£10くらい。
帰り道面白そうな村があったので寄ってみる。湖水地方の北のはずれだと思うが、ウインダミアの辺と違って山(丘) には木々が少なく、
岩が露出していたりしている。
シダのような植物の山腹のグラフィカル(デザインの平面構成のような)な群生。
エンジ色の葉の大きな木がところどころに生えていて他の緑とコントラストをなしている。
ドライで透明で開放感のある風景でまた来たいところだ。美しいだけではなく、記憶に残る好きな風景。
村にはやはりパブがあり、 その前のちょっとした広場には多くのハイカーが休んでいた。
独特の風景で人気の場所なのだろう。
無料の駐車場に車を止めて我々も小川沿いのフットパスを小さな湖まで歩いてみた。
川には小魚がたくさん泳いでいた。
ベンチに腰をかけ水を飲みビスケットを食べながら不思議な風景を楽しむ。
ここにはまた来たい。
フットパスの旅をしてみたいと思った。
