千葉県柏市にある一級建築士事務所 游工房。オリジナルキッチンと天然素材のデザインリフォームを提案しています。

2005年02月28日

第7話 コッツウォルズの農家民宿

en007_01.jpg 2時半頃の到着予定で走り始めたのだが、見る風景、通る村や町の素晴らしさに直に触れて、 方々寄り道をしよう、ということになった。
幾つかの村がガイドブックには紹介されているが、その他の村も例外なく美しい。
はちみつ色と形容される石積みの壁、スレートの屋根、石で作られた窓枠にスティール製の窓。
塀も同じはちみつ色のライムストーン、 同じくはちみつ色が混ざった地面。
石の強さや冷たさが感じられず、穏やかな暖かい雰囲気が魅力。草花や木々とも相性がよく、ガーデニングの格好の舞台となっているように思う。
権力者や資産家が人を使って建てた建築と違い、 こうした民家(多分当時の農家でコテージと言われているもの) は技術を誇る訳でも権威を誇示する訳でもないため、小さく、 高さも低い。
逆にその親しみやすさや、可愛いさが我々の感性や嗜好に通ずるのではないかと思う。

1階の床がグランドフロアというくらいで、地面と同じような高さ。
(日本の住宅は1階を50~60cm高くする。)
その分高さがなく、大地とつながり、塀と一体となリ隣家へと連続して村自体が緑や草花と混ざりあって1つの集合体になっている。
異質なものはほとんど認められず、非常に純度の高い環境となっている。緩やかな丘陵地が多く村を立体化しているのも魅力を増していると思う。
ついつい走り過ぎてしまうけれど、この時期、日が長いのも旅行者にとってありがたい。
美しい村を通って民宿へ。大きな地図だけではさすがに無理だったが、付近の農家で訪ねてなんとかEwen(村の名:エーウィン) に辿り着くことが出来た。
約束の時間が過ぎていたのでオーナーは留守。「勝手に部屋に入って」と言うメモがあり、2階のゲストルームに。
2階に2部屋とバスルーム、その上に小屋裏部屋のゲストルームが一室。
築400年。石積みの壁は60~70cm位、一面だけ石積みのまま、他はビニールクロス。
床は木造で板張りの上にジュウタン。
(この基本構造は我々が宿泊したところはどこも同じであった。)
1階も2階も天井は高くない、親密さのある高さである。

sketch007_01.gifsketch007_02.gif sketch007_03.gifsketch007_04.gif

そうこうしているうちに、オーナーが戻ってきた。
ここは競走馬を飼育しているワーキングファーム(農場)で新しい馬を連れて帰ってきたとのこと。
奥さんが民宿担当で、朝食の時間、 夕食ができるパブの場所、鍵をどうするか等話し合った。

en007_02.jpgen007_03.jpg

その後、一応鍵をかけ(鍵等縁のないような所だけれど)教えてもらった村のパブ (Wild Duck)へ夕食に。
かなり広い駐車場を持った、宿泊施設のあるINNとでも言えそうな大きな建物。お客が結構来ている。
バーがあり、奥がレストラン、そして庭にも一部席が作られている。
全体では100人以上の客席がありそうだ。
バーの方はお金とひきかえにお酒を、レストランは最後に‘The bill, please’ と言ってテーブル席でお金を渡し、 チップをおいて退場する。暗く、天井は低く、古い、レンブラントの絵のような感じ。

2013年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

一級建築士事務所游工房

最新のコメント

アーカイブ

プロフィール

田中 宗一 (たなか そういち)
一級建築士(NO.95795)
オリジナルキッチン、天然素材のデザインリフォームのことなら、どんなことでもお気軽にご相談下さい。私が直接対応させていただきます。
詳しいプロフィールはこちら

お問い合わせ先

一級建築士事務所游工房
〒277-0826
千葉県柏市宿連寺236-22
地図
電話:04-7132-0184
FAX :04-7132-0192
mail:info@youkoubow.com
お問い合せフォーム