何時頃か分らないが暗い内に目がさめる。お腹が音をたてている、身体がこちらの食物にあわせようとしているのかも知れない。
7時少し前まで再び眠った。
28日(月)8時前に同じ内容の朝食。いよいよ今日からカントリーサイドの旅が始まる。
パディントン駅を9:30に出発。
車窓からの田園風景はそれこそ絵に書いたよう。波打つように牧草地や畑が広がる。点在する木々の背の高い塊、低い塊。
牛や羊はところどころに見られても、人陰は全くなかった。
12:00頃ストラトフォード ・アポン ・エイヴォン着。
ここはシェークスピアの生家があることで有名なところ、そしてこの旅のメインでもあるナローボートの集結地でもある。また、
レンタカーを借りて返すところでもある。
ナローボートの一泊クルーズは4:30にスタート。それまで食事をして、町を観光する。荷物は前もってボートに預かってもらった。
お世話になったのは Captain Pook、オーナーは日本人女性の敦子さん、
ご主人はイギリス人で現在日本に単身赴任中(英語の先生)。 ご主人は敦子さんに一目惚れし日本まで追いかけてきて結婚したそう。
彼女はしがらみのないナローボートの生活にすっかり虜になってしまった。彼女の夢はご主人とナローボートで生計をたて、
日本中にナローボートの素晴らしさを知ってもらうことだそう。
昼食は川べりのカフェ‘COX'S YARD’で。
店内のカウンターでオーダーし、お金を払うと数字が書いてある‘しゃもじ’を渡してくれる。料理が出来たら店先で数字を叫び「しゃもじ」
をあげると持ってきてくれる。
ワンプレートにサンドイッチとサラダとポテトチップスが盛ってある。ビールを1瓶頼んだ。
加工食品の集合体の様で料理とは言えないかも知れない、まずくはなかったが・・・。
シェークスピアの生家を見学して、裏からと表からとスケッチをした。
チューダ-様式のスレート葺き(薄く割れる石を瓦のようにして使った)の家、築500年。何度も補修はしているのだろうが、
その長寿命には驚かされる。木部は気を付けて見るようにしたが、腐っている様なところはほとんどなかった。
この町にはチューダ-様式の建築が結構残っていた。過剰なまでのフレームのデザイン。当時の見栄の張り合いであろうか。 何百年も経ってしまうと角が取れて、馴染みよくなるにしても、どんなつもりでやったのか聞いてみたい。
4:30にナローボート出発。
クルーズの概要は、エイヴォン川を2時間かけて20キロ下流の小さな村の近くまでいく。その間ロック(水門)が3ケ所ある。
そこからフットパス(自然遊歩道)を通って村へ、バブで食事をして、ボートに戻る。一泊して今度は2時間半で出発地点に戻るというもの。
エイヴォン川はトラスト(財団)によって管理されており、そこのメンバーとなって一定のお金を毎年払うとのこと。
川と運河でかなりの部分がネットワークされているが修復中の運河も多いらしい。
こちらでは「ウォーター・ウェイ」(水路)と呼び、今は観光資源、と言うよりも生活資源とでも言えそうである。